Particle and Nuclear Physics Seminar at J-PARC

(J-PARC 素粒子原子核セミナー)


日   時:2013年  8月7日  13:30〜14:30

場   所:東海1号館 116室

題   目:微視的輸送模型:JAM
 



使用言語:日本語

講 演 者:奈良  寧 教授  (国際教養大学)

世 話 人:熊野俊三 教授 ,
j-parc-pn-seminar-(AT)-ml.post.kek.jp



アブストラクト

 ハドロニックカスケードモデルJAMは、重イオン衝突やハドロンー原子核反応の時空発展をミクロに記述するものである。
JAMは原子核散乱をハドロンーハドロン散乱のインコヒーレントな重ね合わせであると仮定する微視的輸送模型であり、基本的な自由度はハドロンとそのレゾナンス(約2GeVまで)とストリングである。従って最も重要なインプットは、様々な素仮定(ハドロンーハドロン散乱の)断面積である。

今回は、JAMの枠組みとそのインプットを解説して、JAMの応用した例をいくつか紹介する。また、JAMの適用範囲も明らかにして、今後の拡張について議論する。